ペット供養祭に参加した話
2026/04/08
ペットの供養祭に参加して
~生きている間だけでなく、旅立ちの後も、共に~
先日、ご縁をいただき、知り合いのお寺にて、ペットを亡くされた飼い主様を対象とした「ペット供養祭」に参加させていただきました。
私はのびも15として、これまでさまざまな飼い主さまのケアに携わってまいりましたが、普段の仕事は「生きている子たちのケア」、そして「飼育に悩む飼い主さまへのサポート」が中心です。
健康管理や食事、コミュニケーションなど、日々を元気に過ごしてもらうための情報を、できる限りお届けしてきました。
そんな中で、以前から心のどこかで考え続けていたことが、「ペットを亡くされた飼い主さまに、どのように寄り添えるのか」ということでした。
フクロモモンガはとても小さな命です。時には突然のお別れとなってしまうこともあります。
お迎えいただいた後に「亡くなりました」というご連絡をいただくたびに、どんな言葉をおかけすればよいのか、どのような形で寄り添うことができるのか、精一杯の対応をさせていただきながらも、何をして差し上げるのが良いのか、ずっと考えておりました。
ペットを失うということは、決して簡単に言い表せるものではありません。
一緒に眠り、一緒に笑い、手のひらの上でぬくもりを感じてきた存在だからこそ、その子とのお別れはとても大きな出来事です。
そのグリーフ(悲嘆)にどう向き合えばよいのか。
そのヒントを探している中で、今回この供養祭に参加させていただく機会をいただきました。
場所はJR奈良駅より徒歩20分、称念寺
当日、お寺の本堂には、ペットを亡くされた飼い主様たちが静かに集まられていました。
初めてお会いする方々ばかりでしたが、皆さんそれぞれに大切な存在との思い出を胸に、この場に来られていたのだと思います。
本堂には、静けさの中にもどこかやさしく穏やかな空気が流れていました。
供養祭は終始、あたたかく丁寧な雰囲気の中で進んでいきました。
お寺の方々の細やかなご配慮によって、お席へのご案内やお飲み物のご用意、祭壇の前での整った時間、丁寧な説明でプログラムは進行していきました。その場は単なる儀式ではなく、一人ひとりの気持ちをやさしく受け止めてくれる空間になっていたようにも感じられます。
また、人の法要と同じように、お焼香や読経が行われ、そのひとつひとつに、命を大切に想う気持ちが込められていました。
特に印象に残ったのは、読経の中で名前が読み上げられる時間です。
副住職の方が、飼い主様のお名前と、亡くなったペットのお名前を一人ひとり丁寧に読み上げていかれます。
「願わくば、○○家の○○ちゃん…」
その言葉が静かに本堂に響いたとき、その子が確かに大切に想われ、今もなお心の中で生きている存在なのだということが、自然と伝わってくるようでした。自分のペットの名前が呼ばれる瞬間、目頭を押さえる飼い主様の姿は非常に考え深いものがあります。
名前を呼んでもらえること。その子の存在が、きちんと大切に扱われること。
それは飼い主さまにとって、とても大きな意味のあることなのだと感じました。
そして同時に、お寺という場所が、命の重みをやさしく受け止めてくれる場所なのだと、改めて感じました。
また、副住職の方のお言葉もとても印象的でした。
ご自身が大切な猫ちゃんを亡くされた経験を交えながら、「今でも見守ってくれているように感じる」というお話や、飼い主様がお供えしたお花が長く美しく咲いていたというお話から、不思議と思いの力絆の力を感じさせられます。
また、難しい言葉ではなく、ただまっすぐに心に届く言葉。その言葉が会場全体をやさしく包み込み、参加された飼い主さまたちの表情も、少しずつやわらいでいくように感じました。
お寺という場所は、ただ祈るためだけの場所ではなく、人の気持ちにそっと寄り添い、心を整えるきっかけを与えてくれる場所でもあるのだとも感じました。
今回の供養祭を通して、自分が改めて感じたのは、「悲しみの中にも、絆が消えることはない」ということと「向き合う時間の大切さ」でした。
同じように大切な存在を見送った方々が集まり、同じ場所で手を合わせることで、言葉にしなくても通じ合えるものがあり、少しだけ心が軽くなる。
そんなあたたかな時間が、確かにそこにはありました。
■ペットショップにできること、できないこと
ペットショップはペットと飼い主さんをつなぐ存在です。
一方で、「旅立った後」の気持ちのケアについては、これまで十分に手が届いていなかった部分もありました。
人によって、ペットの死との向き合い方は違うと思いますが、今回こうした場に触れさせていただけたことは、自分にとってとても大きな学びになり、何かのヒントをもらったように思います。
大切な子を亡くした後、悲しみや喪失感、後悔の気持ちを抱える方は少なくありません。
そんな時に、そっと気持ちを受け止めてくれる場や、人とのつながりがあることは、とても心強いことだと思います。
そのような場を丁寧に守り続けておられるお寺の存在は、これからのペットとの関わり方においても、とても大きな意味を持つものだと感じています。

