フクロモモンガの鼻について
2026/10/16
🔶その大きな目には理由がある!フクロモモンガの「目」のヒミツ🔶
その大きな目には理由がある!フクロモモンガの「目」のヒミツ
フクロモモンガと聞いて、多くの方が真っ先に思い浮かべるのが、くりっとした大きな目ではないでしょうか。実はこの大きな目、「かわいく見せるため」ではなく、野生で生き抜くために進化した大切な器官です。NOBIMO15でも毎日たくさんの子たちを見ていますが、その目を観察していると、夜行性という暮らしにぴったりの構造をしていることを実感します。
フクロモモンガは夜行性で、活動を始めるのは夕方から夜です。少しでも多くの光を取り込めるよう大きな目へと進化しており、昼間の私たちには暗く感じる環境でも、フクロモモンガにとっては行動しやすい明るさなのです。
暗闇でもよく見える仕組みの一つが「タペタム」と呼ばれる反射層です。網膜の裏側にあるこの層が光をもう一度反射させることで、わずかな光でも効率よく利用できます。夜、目が光って見えることがあるのはこのためです。滑空するときも着地する枝をしっかり見極めていて、耳やひげ、しっぽと協力しながら暗い森を自由に動き回っています。
色の見え方については、以前は「赤しか見えない」「白黒に近い」といわれることもありましたが、近年の研究では思っていたよりも豊かな色覚を持っている可能性が示されています(詳しくは記事末尾の豆知識をご覧ください)。とはいえ夜間の生活に適した視覚であることに変わりはなく、明るさや動きを敏感に捉える能力が重要な役割を果たしています。
フクロモモンガは目が大きく顔の外側に張り出しているため、物にぶつけたり傷つけたりしやすい部分でもあります。眼球が浅い位置にあることから角膜を傷つけやすいともいわれています。ケージ内に鋭い突起がないか、止まり木は安全か、普段から環境を確認しておくことが大切です。目やにが増えたり、片目を閉じることが多くなったり、涙が止まらなかったりする場合は、早めに動物病院へ相談しましょう。
毎日フクロモモンガたちを見ていると、目の動きにもその子らしさが表れているように感じます。好奇心いっぱいで目を輝かせる子、慎重に周囲を観察する子、飼い主さんをじっと見つめる子。表情筋は人ほど豊かではありませんが、視線の動きを見ているだけでも印象は伝わってきます。ポーチの中からそっと目だけをのぞかせて様子をうかがう子もいて、思わず笑顔になってしまいます。
スキンシップのときは、ぜひ目も観察してみてください。左右とも同じように開いているか、目やには増えていないか、白く濁っていないか、充血していないか。目は健康状態が現れやすい場所の一つです。毎日少し見るだけでも、小さな異変に早く気付いてあげられるかもしれません。
フクロモモンガの大きな目は、かわいいだけではありません。今日、おうちのフクロモモンガと目が合ったら、ぜひその瞳をじっくり見つめてみてください。
🐹【豆知識】🐹
フクロモモンガの色覚は、これまで「赤しか見えない」「白黒に近い」といわれることもありました。しかし2025年発表の学術研究(Scientific Reports誌)では、紫外線まで感じ取れる三色型色覚(トリクロマシー)を持つ可能性が報告されています。長年の俗説を覆す内容で、思っていたよりずっと豊かな色の世界を見ているのかもしれません。
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