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フクロモモンガの脱水症状

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フクロモモンガの脱水症状

フクロモモンガの脱水症状

2026/10/17

🔶フクロモモンガの「脱水症」に要注意!下痢が引き金になることも🔶

「なんだか元気がない…」「皮膚をつまんでみたら、なかなか戻らない」――そんなときは「脱水症」を疑ってみてください。フクロモモンガは体がとても小さいぶん、体内の水分バランスが崩れやすく、脱水が命取りになりやすい動物です。今回は、下痢による脱水も含めて、原因から対処法まで詳しく解説します。

健康なフクロモモンガは、目がぱっちりして潤い、鼻先も湿っており、歯茎はきれいなピンク色をしています。皮膚にはハリがあり、被毛もつややかです。これらが崩れてきたら要注意のサインです。具体的には、元気消失、食欲低下、目や鼻の乾き、皮膚の弾力低下、歯茎の色が薄くなる、便がゆるい・水っぽいといった症状が挙げられます。重度になると、活動性がさらに落ちたり、四肢の震えが見られたりすることもあります。

脱水を簡単にチェックする方法として、肩甲骨のあたりの皮膚を軽くつまんで離す「スキンテント」があります。健康であれば1〜2秒ですぐに戻りますが、つまんだ皮膚がなかなか戻らない、または戻りが遅い場合は脱水が疑われます。

脱水を引き起こす原因はさまざまですが、中でも代表的なのが下痢です。フクロモモンガの正常な便は歯磨き粉のような硬さがありますが、水っぽい・ゆるい便が続く場合は体内の水分と電解質が急速に失われてしまいます。下痢の背景には、寄生虫感染(ジアルジアやクリプトスポリジウム、コクシジウムなど)、細菌感染、ストレス、急な食事の変更などがあり、原因によって治療法も異なるため、便の検査による原因の特定が重要です。下痢が続くと、いきみによって直腸や総排出腔の脱出を併発することもあるため注意が必要です。そのほか、飲水量や樹液・ネクター類の摂取不足、暑すぎたり寒すぎたりする飼育環境、嘔吐なども脱水の引き金になります。

脱水は進行が非常に速く、放置すると数時間でぐったりしてしまうこともあります。軽度〜中等度であれば動物病院で皮下補液(皮下に点滴を打つ処置)を行うことが一般的ですが、重度でショック状態にある場合は、静脈や骨髄内からの輸液など、より緊急性の高い処置が必要になることもあります。あわせて、下痢や嘔吐の原因を突き止めるための検査(糞便検査や血液検査など)も行われ、原因に応じた投薬が並行して進められます。自己判断で「そのうち治るだろう」と様子を見るのは禁物で、脱水のサインに気づいたらすぐに受診しましょう。

受診までの間は、無理に飲ませようとせず、保温を心がけながら、できるだけ早く病院へ向かうことが大切です。とくに下痢が続いているときは、便の状態や回数、水を飲む量を記録しておくと、獣医師の診断に役立ちます。日頃から便の状態や水分摂取量、皮膚のハリをこまめにチェックする習慣が、フクロモモンガの命を守る一番の近道になりますよ。


本記事は獣医学文献(Merck Veterinary Manual、PetMD、VCA Animal Hospitalsほか獣医学専門情報)を参考に作成していますが、実際の診断・治療については必ずエキゾチックアニマル対応の獣医師にご相談ください。

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