フクロモモンガのパパはイクメン
2026/10/21
❖パパモモンガは育児をする?実は子育て上手なお父さんだった!❖
「赤ちゃんのお世話はお母さんの仕事」――そんなイメージを持っている方も多いかもしれません。ペットや動物の子育てというと、どうしてもお母さんの姿が思い浮かびがちですよね。でも、フクロモモンガの世界では少し事情が違うんです。実はフクロモモンガのお父さんは、哺乳類のなかでも珍しく育児に積極的に関わる、なかなか子育て上手な動物なんですよ。
フクロモモンガの妊娠期間はおよそ15〜17日ととても短く、生まれたばかりの赤ちゃんは体重0.2グラムほど、お米粒ほどの大きさしかありません。目も毛もまだなく、嗅覚だけを頼りに自力でお母さんの育児嚢(いくじのう)まで這い上がり、中にある乳頭に吸着してその後60〜70日ほどかけて成長していきます。
この間、授乳できるのはお母さんだけです。有袋類のオスには育児嚢や乳腺がないため、直接お乳をあげることはできません。とはいえお父さんも何もしていないわけではありません。お母さんが食事や休憩をとる間、そばに寄り添って外敵を警戒したり、体を寄せ合って赤ちゃんの体温が下がらないよう温めたりする役割を担います。フクロモモンガの赤ちゃんは生後およそ100日ごろまで自分で体温調節ができないため、家族が代わる代わる体を寄せて温め合うことは、赤ちゃんの命を守るうえでとても重要な意味を持っています。
赤ちゃんが袋から顔を出し始めると、お父さんの出番はさらに増えます。親子で寄り添って眠ったり、赤ちゃんの体をやさしくグルーミングしたりする姿が観察されており、袋から完全に出た後(いわゆるOOP:Out Of Pouch)は、一緒に過ごしたり遊んだりする様子も見られます。遊びを通じて、赤ちゃんは木登りやジャンプ、仲間との距離感、群れの中でのふるまい方など、フクロモモンガとして生きていくために欠かせないことを少しずつ学んでいきます。
ただし、これは必ずしも「特定のお父さんが自分の子だから世話をする」というシンプルな話ではありません。野生のフクロモモンガは、複数のオスとメスからなる群れ(コロニー)で暮らし、なかでも社会的な序列がもっとも高いオスが中心となって子育てに関わることが知られています。つまり、育児に協力するかどうかは血縁関係の有無だけでなく、群れの中での立場にも左右されるのです。
もちろん、飼育下でもすべてのお父さんが同じように協力的とは限りません。性格や年齢、相性によって関わり方には個体差があり、相性が悪い場合や強いストレスがかかっている場合は、親や兄弟による赤ちゃんへの攻撃行動や、赤ちゃんの遺棄が起こることもあります。そのため、そうした兆候が見られる場合は無理に一緒にせず、親子を分けて管理したほうが安全なこともあります。
それでも、フクロモモンガが「お母さんだけで子育てをする動物」ではないことは確かです。哺乳類全体を見渡しても、オスがここまで積極的に子育てに関わる種は決して多くありません。繁殖を考える際には、お母さんの健康だけでなく、お父さんの性格や健康状態、そして家族全体が落ち着いて過ごせる環境づくりにも目を向けてあげてください。小さな家族が寄り添いながら育児をする姿は、フクロモモンガという動物の大きな魅力のひとつです。
---
*本記事は動物行動学・獣医学関連の情報源(Wikipedia「Sugar glider」項目、San Diego Zoo Wildlife Alliance Fact Sheetほか)を参考に作成しています。
モモンガ先生のインスタはこちらから
(クリックでアカウントに移動します)
↓↓↓
のびも15開発、お悩み解決グッズ
↓↓

