フクロモモンガの育児放棄について その2
2026/09/17
🔶フクロモモンガさんの育児放棄②🔶
赤ちゃんが巣箱の外にいた!そんな時に慌てないためのお話
前回は、育児放棄が起こる原因についてお話しました。
今回は、実際に赤ちゃんが巣箱の外に出されていた時の対応についてお話したいと思います。
朝ケージを覗いたら、巣箱の下に小さな赤ちゃんがいる。
そんな光景を見てしまったら、誰でも慌ててしまいますよね。
ですが、まずは落ち着いてください。
実は赤ちゃんが巣箱の外にいたからといって、必ずしも育児放棄とは限りません。
まだお母さんが育児を続ける意思を持っている場合もありますし、何かの拍子にポーチから外れてしまっただけというケースもあります。
そのため、まず最初に試していただきたいのは、お母さんのもとへ赤ちゃんを戻すことです。
この時に注意したいのが、人間の匂いです。
フクロモモンガさんは嗅覚が非常に優れており、人間の匂いが強く付いてしまうと、お母さんが警戒する場合があります。
そのため、できればティッシュペーパーで優しく包んで移動したり、割りばしなどを使ってそっと補助したりする方法がおすすめです。
もちろん緊急時には命を守ることが最優先ですので、素手で触らなければならないこともあります。しかし、できる限り余計な匂いを付けないよう配慮してあげることで、お母さんが再び受け入れてくれる可能性を高めることができます。
赤ちゃんをポーチや巣箱へ戻した後は、何度も確認したくなる気持ちを少しだけ我慢してみてください。
お母さんは人が見ていない時に赤ちゃんを回収したり、抱き寄せたりすることがあります。
何度も巣箱を開けてしまうと、それ自体がお母さんのストレスになり、かえって状況を悪化させてしまうこともあります。
静かな環境でしばらく様子を見守ることも大切な対応の一つです。
しかし、何度戻しても外へ出されてしまう場合や、お母さんが明らかに赤ちゃんを避けている場合は、本格的な育児放棄を疑う必要があります。
その場合は保温を最優先に行います。
フクロモモンガさんの赤ちゃんは、自力で体温を維持する力がまだ十分ではありません。
特に脱嚢直後の赤ちゃんは、数時間の低体温でも命に関わることがあります。
体が冷たくなっている場合は、人肌程度の暖かさを意識しながらゆっくりと温めてあげてください。
焦ってカイロを直接当てたり、高温で急激に温めたりするのは危険です。
小さな体は低温やけどや脱水を起こしやすく、かえって状態を悪化させてしまうことがあります。
私たちも保護した赤ちゃんの対応を行う際は、まず保温を優先し、体温の回復を確認してから次の処置へ進みます。
そして、お母さんが受け入れないことが確定した場合は、人工飼育へ切り替える判断が必要になります。
人工飼育は「ミルクをあげれば育つ」というほど簡単なものではありません。
授乳だけでなく、温度管理や湿度管理、排泄の補助、体重測定など、24時間体制に近い管理が必要になります。
特に生後間もない赤ちゃんほど管理は難しく、わずかな温度変化や授乳不足が命取りになることもあります。
そのため、育児放棄が疑われた時には、できるだけ早い段階で専門店やエキゾチックアニマルに詳しい獣医師へ相談することをおすすめします。
私たちもこれまで多くの赤ちゃんを見てきましたが、救命できたケースの多くは「発見が早かった」ことが共通しています。
小さな命だからこそ、数時間の差が大きな結果の違いにつながることがあります。
モモンガ先生のインスタはこちらから
(クリックでアカウントに移動します)
↓↓↓
のびも15開発、お悩み解決グッズ
↓↓

